いっくんが口を尖らせて可愛い顔をしているものの、先生には効かないらしく、いつも達者なその言葉回しも効かないみたいだ。
どうやら諦めてプールの掃除をする他なさそう。
「……汚ね」
多分、目の前に広がっているプールを見た皆が思ったであろう言葉を透理くんが代弁してくれた。
うん、すごく汚い。
水は汚れてるし、ゴミやら落ち葉やらがたくさんあるのが嫌でもわかる。
うーん、これは時間かかりそう。
「希愛はプールサイドよろしくね」
「えっ!?何言ってんの!?私も中入るからっ!ほら、水流そうよ!」
「ふは、希愛らしい」
そう言って笑った晴葵の顔は、太陽に照らされているからか、それとも光が水に反射しているせいか、いつもより一段とキラキラしていて、思わず、目を逸らしてしまった。
それに体操服に着替えたおかげで、その半袖からは程よく筋肉がついた手、半ズボンからは細いのだけれど、しっかり鍛えられているであろう、長い足が見えてしまう。
こんなの、ドキドキしない方が無理な話だよ。
