「のんちゃーんっ!おはよっ!」


挨拶と同時に私に抱き着いてくるこの可愛い子は、惺南 桃優(せな みゆ)。


小動物のような可愛らしい子だ。



「ふふ、おはよう。桃優」


「あのね、のんちゃんっ、聞いて聞いてっ、今日ねっ」



「桃優、ここは邪魔になるから席に座って話そう?」


わかった!とパタパタ席へ向かう桃優を可愛いと思いつつ、私も後に続く。


「それでどうしたの?」


「あのねっ、今日転校生が来るらしいのっ!しかも3人っ!」



仲良くなれるかなぁ、と不安そうに呟く桃優が可愛くて頬杖をつきながらコロコロと変わる表情を眺めていた。