海璃と私の仕事への向き合い方は全く違っていた。でも、話をするうちになぜか自分の持っていないものをたくさん持っている海璃に惹きつけられた。

告白されたのも、この場所だった。

いつも遅刻ギリギリに出社する海璃が、私がいつものように朝早くに出社したら、先にフロアにいた。

眠そうな少しむくんだ顔。

私が挨拶をすると海璃は緊張した顔で私に近づいて告白をしてくれた。


その時にはとっくに私は海璃が好きで、告白にすぐに返事をしたことを思いだす。

あの時の海璃の緊張した顔が忘れられない。