「そうやってさー京香はいつも自分で決めるんだ。なんだって。俺が助ける出番が来たかと思っていても、一人で、自分でなんだって解決して、でっかい壁超えちゃうんだよな」
そう言って海璃が立ち上がり、私の正面の席から、私のすぐそばに来た。
私の目の前で膝間付き、私の両手を握る。
「いつだってそうだった。出会ったころから。こんなにちっさい手で、俺よりちっさい体で。がむしゃらにやってるようで、本当は唇かみしめて、誰より時間をかけて努力してるってわかってた。」
一緒に仕事をしていた時の記憶がよみがえる。
「変わってないよ、京香は。」
「え?」
「病気になっても変わってない。」
「・・・海璃」
今の私にとってはそれ以上のうれしい言葉はない。
「俺が好きになった京香は、出会ったころと全然変わってない。どんどん俺より先を歩いてるよ。」
そう言って海璃が立ち上がり、私の正面の席から、私のすぐそばに来た。
私の目の前で膝間付き、私の両手を握る。
「いつだってそうだった。出会ったころから。こんなにちっさい手で、俺よりちっさい体で。がむしゃらにやってるようで、本当は唇かみしめて、誰より時間をかけて努力してるってわかってた。」
一緒に仕事をしていた時の記憶がよみがえる。
「変わってないよ、京香は。」
「え?」
「病気になっても変わってない。」
「・・・海璃」
今の私にとってはそれ以上のうれしい言葉はない。
「俺が好きになった京香は、出会ったころと全然変わってない。どんどん俺より先を歩いてるよ。」



