その真剣な表情に、海璃を疑ってしまった心まで弱まっていた自分が恥ずかしくなる。

「なのに、京香、勝手に食事抜いて薬も飲まないで、あんなことになってて・・・」
「ごめん・・・」
「俺がどんな想いだったかわかるか?ソファの上でぐったりとしている京香を見て。せっかく生きれるかもしれないっていう希望が持てたのに、その矢先に・・・」
「ごめんね・・・海璃・・・ごめん・・・」
なんて私はバカだったんだろう。

きっと海璃は、その先生が治療をしてくれるかわかるまでは私に変な希望を持たせないようにって黙っていてくれたんだ。
だから私が寝てから連絡をとったり、私に出張だと嘘をついてその先生に会いに行ったんだ。

そして、治療を受けられると決まって、その足で車を飛ばして帰ってきてくれたんだ・・・

なのに・・・・私は・・・?


「ごめんなさい・・・海璃・・・・ごめん・・・」