最近、こうしていつの間にか眠ってしまうことが増えた。

そして・・・

「京香!おいっ!」
再び目を覚ますと私の体を抱き起しながら海璃が焦ったような表情で私を見ている。

「・・・?」
「うなされてた」
夢に良く私はうなされる。

多分・・・眠りに落ちる瞬間がまるで闇に引き込まれるみたいな、怖いイメージを持っているからだと思う。

海璃は抱き起している私の髪をかき上げて、額に滲んでいる汗を拭ってくれた。
「ごめん。うるさかった?」
「いや。」
いつの間にかこぼれていた涙も、海璃が拭ってくれる。