羽を失くした天使 ~祐一の場合


誰かを 愛することなんて

俺には できないと 思っていたけど。


2度と… 

誰かを 愛しては いけないと思っていたけど。


そんな自分に 酔っていただけ。

ただの 自己満足だった。


あの時 社長が 言っていたように。


麻里絵を 傷付けて 苦しんでいた時から

いつまでも 成長できないままだった。




俺は 俺の目の前にあることを

精一杯 頑張るしかない。


心をこめて…


俺の腕の中で 小さな寝息を 立てている瑞希と

誠実に 向き合って ずっと 守って行こう。



” そういうのって 恐ろしいくらい リンクするの ”



俺が 幸せに なったように

どこかで 麻里絵も 幸せでいてほしい。



あどけない瑞希の 寝顔を 見つめて。

俺は 天使の 肩甲骨に 触れてみる。



羽が 生えているような気がして。










                ~end