何度も 迷って 色々 考えて。

でも 俺が 瑞希を 思う気持ちは 止められないから。

俺は 瑞希とのことを 社長に話すことにした。


「マジで?祐一さん 会社に 怒鳴りこまれるかもよ。ママに。」

「それも 仕方ないね。その時は 瑞希の家で 働かせてもらうよ。」

「えー。ママが 採用するわけないじゃん。」

「駄目か。じゃ 瑞希に養ってもらうか。」

「無理無理。私 一応 お嬢様だから。生活力ないの。」


深刻な話しなのに 瑞希との会話は 楽しくて。


キスをした後に 本当のことを 話した瑞希は

素直な姿で 俺に 接するようになった。

強がらずに 俺に甘える瑞希が 愛おしくて。

俺は もう 瑞希と離れる気は なかった。



土曜日の 午前中 俺は 社長を訪ねた。

2カ月前 瑞希に会った日のように。