絶望で 自棄になった俺は

全てを どうでもいいと 思っていた。


ほとんど 眠れないまま 朝になり。


麻里絵の気配だらけの バイトに

とても 行く気には なれず。

俺は 体調不良と連絡して バイトを休んだ。

昼過ぎても 俺は ベッドから 出る気になれなくて。


「祐一君の部屋 何もないね。お腹空いたでしょう。買い物に 行こうよ。」

まるで 恋人気取りの千佳。

「悪いけど 帰ってくれないかな。」

俺は 渇いた声で 千佳に言った。


「どうして!私 帰らない。祐一君と ずっと一緒にいる。」


俺は 驚いて 千佳の顔を見る。

「何言っているの?俺 まりの彼氏なんだよ。」

「このまま 麻里絵と 付き合うの?私は どうするの?」

「そんなの 知らないよ。俺 千佳ちゃんと 付き合うつもりは ないから。」


「嘘。昨夜 私を抱いたくせに!祐一君 恋人でもない人を 抱くの?麻里絵が 知ったら 許すわけないじゃない。」


そうだった。

もう 俺は 麻里絵には 戻れない。

でも…