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カラオケを楽しみ、雑談をしていたら日が暮れて夜になってしまった。
田舎の私たちの町は夜になると真っ暗で、一人で帰るのはかなり怖い
追い打ちをかけるように、宏がこんな提案をしてきた
「なぁ、今度みんなでさっきの神社、行ってみないか?」

「私はいいよ!」

二つ返事で渚は了承した。学もしぶしぶ了承して、悩んでいるのは私だけになった。

「望結はどうする?無理しなくていいぞ?」

宏に聞かれて、私はさらに困ってしまう。


_名前を知ってはいけない噂の人形...._


怖いけど、好奇心が勝ってしまい私もついていくことにした。

「わ、私も行く...渚がいれば安心できるし...」

「よっしゃ!決まりだな!んじゃいつ行くか決まったら連絡するわ!」

それだけ言って宏は走って帰って行ってしまった。
「それじゃ気を付けて、僕も帰るね。」

学もゆっくり歩きだして、夜の闇に溶けていった。

「望結、どうする?一緒に帰る?」

私と渚の帰る方向が真逆で、送ってもらうのは悪いので一人で帰ることにした。

「んーん、一人で帰れるよ。ありがと。」

「わかった、気を付けて!帰ったら連絡するね~!」

手を振って渚も走って帰っていった


__お化けなんていない、大丈夫...__


夜の真っ暗闇の中を一人で歩き始めた。