私が知らなかった、過去の達也くんとナオフミさんの接点を知ったその日の夜。



「お嬢様、お湯加減、泡加減はいかがでしょうか?」

『よくてよ~。アナタもご一緒にいかが?』

「では遠慮なく・・・最後まで美味しく食べさせていただきます。お嬢様のこと。」

『きゃあ~!!!!お嬢様、食べられちゃう!!!!!!最後まで?!』

「お嬢様、あまり大きな声を出されますと、お子さん達が目を覚まされてしまいますよ、声を落として下さいね。」

『・・・・気持ち・・・イイから・・・む、り・・・』

「ご馳走はこれからです・・伶菜お嬢様。お嬢様の好みも熟知しておりますから・・・まだ今は前菜ってところです。さ、たっぷりとメインディッシュをご馳走になるかな。」

『今か・・ら・・・?これから・・・?え?・・・もう・・・』

「今日は、とろけるデザートまでご用意ておりますので、なんなりとお申しつけ下さい。」



お風呂場はもちろん、抱っこされたまま足音をたてずにナオフミさんの部屋に連れて行かれた私は、朝陽が昇り始めるちょっと前までたっぷりと、体の芯がとろけるまでベッドでも愛されました。

大阪での執事ナオフミさんよりも濃厚に。


「あ~、名古屋学会。達也くんにもう一回、野郎共からの私的な名刺攻撃から伶菜を守り抜くように依頼しておこう。伶菜を食わないように念押しもしなきゃな。」


ナオフミさんが執事になってくれるまでやきもちを焼かせてくれた達也くんに感謝しなきゃ・・・ですね。