『・・・ああ。』
「純平くんだよ!あっ、えっと、何、純平くんだっけ?」
「・・・・・広瀬。広瀬純平、23才です!」
年齢まで聴いていない
しかも、こののほほんとした、頭の上にひまわりが咲いていそうな、オスのギラギラ感なんか皆無の無害そうなこの男はなんなんだ?
『なんで・・・・』
つい疑問が口に出た。
「なんで知り合いってこと?」
それを拾い上げた伶菜が、にこにこしながら俺に問いかける。
そうだよ
知りたいのはそれだよ
それなのになんでそんなににこにしていられるんだ?
若い男
しかも、肩を寄せ合う仲ときた
23才
俺よりもかなり年下
伶菜よりも年下なんだ
これぐらいの男でも
年上好きな男はいくらでもいる
伶菜の過去に存在した、困った男
・・・現在進行形の猛獣森村
・・・過去形だけど、伶菜と友人関係を続けることを俺に認めさせた大学同窓生の臨床心理士の達也君
・・・完全過去形にしておきたい元彼氏の佐橋さん
その他、どこの馬の骨かもわからないような研修医のやつら
研修医は伶菜に手を出せないように睨みをきかせているから頭数には入れないとして
伶菜の第4の困った男は
今までみたいな”スキあれば食うぜ”みたいなタチの悪い男共ではない
人畜無害そうなこの男なのか?



