「お父さん、死んじゃった」 そのあとに続いた言葉は深くわたしの胸に突き刺さった。 「え?」 「天国にいっちゃったんだって。お父さん」 そういった真美の目からはまた大粒の涙が零れ落ちた。 わたしはかける言葉なんてみつからず、ただ真美の背をさすった。 このとき決めたんだ。 この子と絶対に友達になると。 一部始終をみていた健人もまた、同じように思ってくれたらしい。 それから、わたしたちは一緒にいるようになった。 ただ、この子がいつか心を開いて笑ってくれる日がきてくれることを願って。