はっ!として彼の顔をみる。 その顔はさっきと同じくらい笑ってる。 それなのに、わたしには冷酷の笑みにみえる。 冷たい、まるで氷のように。 「きゃー!」 いまだまわりはそう叫んでいるはずなのになにも、聞こえない。 まるで時間が止まってしまったように、体が動かない。 そんなわたしをみて彼は回れ右をするとそのまま校舎へと入っていった。 それに続いて女子たちも後を追うように次々と中へ。