「愛鳥ー、健人くんー、そろそろ帰るぞー」


だいぶ日が暮れた。

さっき、海の家にいってかき氷を食べたときはまだあんなに明るかったのに。

もうあれからずいぶん時間がたったらしい。



でもその証拠にわたしと健人はだいぶ疲れ切っていた。

まるで子供に、昔に戻ったみたいにわたしたちははしゃいだ。

砂浜を走りまくった。競争もした。健人を砂に埋めてもみた。

そしてなにより、海の中でたくさんはしゃいだ。


そのおかげか、わたしは車に乗るとあっという間に深い眠りに落ちていった。