「あははっ、なにそれ!!」


2週間くらい前だっただろうか。


わたしが真美って健人のこと好きなんでしょ?という問いに大笑いした真美を今でも鮮明に覚えてる。


あんなにクールでめったに笑わない真美が、大きな声で笑ってる。

目にうっすら涙まで浮かべて。


こんな真美は小学生のころからさかのぼっても記憶にない。



―――泣いていたのさえたったの一度、あのときだけなんだから。



笑ったり、泣いたり、怒ったり喧嘩したり、小学生なら当たり前のようにみんなはすると思う。

それなのに、真美は全然だった。

クールな一匹狼ってイメージ。

そんなわたしたちが仲良くなったのは、ほんとに偶然だった。

真美にとったら大きな出来事が、わたしたちを今でも繋ぐ道になったんだと思うと少し悲しくなるんだけど。


まあそんなわけでこんな風に目の前で大笑いしている真美をみてびっくりだ。