「好きだよ。ずっと」


いままでずっと封印してた言葉を、ついに口にした。

夕陽が当たって愛鳥の顔が赤く見える。

もしかしたら、自分もそうなのかもしれない。

でも俺の顔が赤いのは夕陽のせいなんかじゃない。

ものすごく、自分が熱い。

体から、全身から、なにかが噴き出るのではないかってくらい。




「そっか、ありがと」


愛鳥の答えなんて、知ってた。

好きっていってもらえないことくらい、俺と同じ気持ちじゃないことくらい。

それなのに嬉しいと思えるのは、ありがとうって言ってくれたからなのかもしれない。


少なからず、愛鳥は俺のことを嫌いではないんだと知れたからなのかもしれない。