「おい」


ああ、早く健人こないかな。

あのクラスいつもホームルーム長いんだよな。


「おい、無視すんなよ」

「ひゃ!?」


耳元で声がして振り向くとそこには、王子様・・・桐生くんが立っていた。



「ちょっとこいよ」

「え??」


口調はとても悪いのに、わたしの手をとった彼の手はとても優しくて動揺した。


・・・って、そうじゃなくて。

なに?なにごと?

視線が、視線が痛いんですけど!!