「愛鳥は、大丈夫なの?」

「ええ。意外と落ち着いているみたいよ」


ならよかった。

いや、よかったのかはわからない。

でも、これ以上愛鳥には傷ついてほしくない。



「健人、お前が愛鳥ちゃんを支えてやれ」

「うん、わかってる」


そんなこといわれなくてもわかってる。

今までだってそうしてきた。

愛鳥が俺のことを好きじゃないとわかっていてもそれでもずっと支えてきた。

一番近くで、そばで、愛鳥のことを支えてきたつもりだ。



「俺、ちょっといってくるわ」


明日も学校があるしもう寝て朝になれば普通に会える。

でも、いますぐ会いたかった。


父さんも母さんもとめなかった。