「お父さん、どういうこと?なんで愛鳥が・・」

「写真をみたんだ」


父さんのその言葉にわたしは握り締めていた写真を母さんにみせた。

母さんの顔が一気に曇る。



「そっか。これをみたら不思議に思うわよね」

「ねえ、なんなの?早く、教えてよ」


そんな風に濁らせないでいいから。はやく。

わたしはその先を知りたいの。

この写真の知らない2人の存在を。




「実は・・・愛鳥は父さんと母さんの子供じゃないんだ」


嘘だ。嘘だっていってよ。

だって、仲良し家族だったじゃない。

昔から仲がいいねって。

愛鳥ちゃんの家は仲良しでうらやましいなあって。

そんな風にいわれてたんだよ。