「桐生くんー!!!」
「海くんー!!!」
休み時間なるたびに、こうして女の子が来て騒いでる。
そして朝は誰も話しかけなかったけど今は結構話しかけてる人もいる。
「はは。ありがとね」
・・・もしかしたら、幻聴だったのかもしれない。
単純なわたしはそんな思考回路に変わっていた。
だって!だって!
あんなにも笑顔で接してる。
普通にありがとうとかいっちゃってる!
誰一人としてぞんざいに扱うことなく喋ってる!
そうだ。
きっとあれはわたしの聞き間違いだ。
本当はきっと「しゃべりかけてくれてありがとう、かわいいね」そういったんだ。絶対に。
なんてポジティブに考えることで少しは落ち着いた。



