生徒会長を決める選挙が行われたのはそれからすぐのことだった。


教室でクラス全員に投票用紙が配られ、そこに生徒会長になってほしい人を記入する。


私は、投票用紙の記入欄に人一倍大きく『中西圭吾』と書いた。もう枠からはみ出るほどに。


そして、隣の席に座っているるみに向かって親指を立てた。すると、るみも不敵な笑みを浮かべながら親指を立ててくれた。