当日。


友達が何人か俺のことを見送りたいと言ってくれたが、すべて断った。


友達にはとても悪いと思ったが、どうしても譲れなかった。


見送りのメンバーはさきちゃんだけがいい。


俺は、さきちゃんと二人きりがいいから。


俺が駅についてから数分すると、さきちゃんがやってきた。


満面の笑みで手を振ってくれている。


まだ早朝だというのに、さきちゃんの笑顔で癒される。


「先輩!おはようございます!」


「おはよう、さきちゃん。来てくれてありがとう!」