それから、先輩と接する機会は一度もなかった。


・・・あの時、少しでも気持ちを伝えておくべきだったのかもしれない。


そんな後悔だけがぐるぐると頭の中を回り続ける。


また春がやってくる。


春なんてもう来てほしくない。


だって大好きな先輩が卒業してしまうから・・・。