だれよりも近くて遠い君へ


家に着いても学校に行く気になれなくて、今日は学校をさぼることにする。
凪沙さんは仕事に行った。
いつもいつも定期検診ぐらい一人でいいのに、
いいって言っているのに凪沙さんは一緒に来る。


ありがたいけど申し訳ない。
仕事遅れるのは良くないはずだし。

「お腹へった」

よっ。とベットから、跳ねるように起き上がる。

「えっ………?」

視界が霞む。バランスがうまく取れない。

「おっとっっと、」

ーーペタン

そのまま立てない。
おかしいな、そんなにお腹へったの?
そんなわけないか。
ちょっと気が抜けてたのかも。

「変なの」

すぐに違和感は無くなって立ち上がることができた。
足の先が痺れてる気がする。

「疲れてるのかな」

深く考えないで、一階に降りた。