その日は同じ美術部の美結と別れて一人で帰った。

家に着くとリビングから楽しそうな声が聞こえてきた。

お客さんでも来てるのかな。

まぁいいや、上に上がろう。

そう思って部屋に入って着替えようとした時、

「柚葉〜きなさぁーい」

リビングからお母さんが呼ぶ声が聞こえた。

今着替えようとしてたのにぃ。

仕方なくリビングに行くと、

お母さんとお兄ちゃんとなんと、

あの白井くんがいたのだ。