「…さま…さま」
あたたかいひかりがさしこみ、めがあいた
「ん、…ん」
ばっくのかわのようなにおいがした

「めざめましたか。おじょうさま」

「…なんですか? おじょうさまって。わたしそんな」
ゆっくりとおきあがってわたしはおどろいた。
なぜならわにのようなかいじんがめのまえにたっていたからだ

「わたし、しんでしにがみかいにきたんですね」

「なにをおっしゃい」

「ほら、かがみをみてくださいな。あなたさまもおうつくしく」
ふとかがみをみると
「っ、なにこれ」
ふさふさしたみみとしっぽがはえたわたしがいた