涙を見せない私に、ホッとしているみたいなあなた。あなたは、ホントに暢気だね。あなたのその説明で、納得したとでも思ってるの?その暢気なところも大好きなんだけど。私の気持ちも少しは分かってよね?あなたは、聞いてくる。

「大丈夫?」

「平気よ・・・大丈夫だよ」

私は、果たして優しくなれたのだろうか。消えそうだよ、私。あなたを好きなままで、あの頃の気持ちのままで、青葉が枯れるように、この想いを消さなきゃいけないの?優しく、なれたならいいなって願う。でも、そんなのみんな、嘘だよ。

「あなたを好きでいる私をずっと覚えていて・・・お願い」

・・・って言ってみる。困惑した顔のあなた。

「なんて、ね。嘘だよ、さよなら。私もあなたのこと、すぐに忘れるから」