「あ、でもそっか。じゃあもうさよならだなぁ」

ポツリと心の声が漏れていたみたい


詩「紗愛ちゃん?」
「なんですか?」
今度はジーッと私が詩乃さんを見る


詩「悲しいなら泣いていんだよ?でも、紗愛ちゃんが悲しむ必要は無いと思うけど」

励まそうと思うのか優しく微笑む詩乃さん

悲しいのかな?そんなことさえ始めての私はわからない


...でも、私が好きなら私は東雲さんの隣もお仕事も失ってしまうんだった

「退院はいつできますか?」
色々考えたくなくてボーッとしながら尋ねると詩乃さんは眉を八の字に下げる

私が困らせちゃってるのか...
そう思って取り敢えず笑顔を作る

詩「悠くんとちょっと相談するね」