鏡月は7人だが、風魔は2人
佐倉紘は離れたところで見ている
「おねーさんこんなところで何してんすかぁ~?
のぞき見はいっけないんだぁ~」
『・・・。』
やらかした
鏡月の副総長が背後に来てるのに気づかないなんて。
そのまま腕をまとめ上げられ、ナイフを首筋に突き付けられた。
「ストップだよ、風魔ぁ~。
ちょっとでもうごいたら、この女のひと刺しちゃう~。」
驚いた顔、悔しそうな顔、焦る顔・・・三者三様である。
正直、これくらいなら自力で抜けられる。
もっとたくさんの修羅場を抜けてきてるから。
「ねえ、動かなかったらいいんでしょ?」
「そうだねえ、おとなしく殴られてくれればいいよぉ。」
「わかった。」
副総長同士のピリピリした会話のあと、らーくんは地べたに座り込み、何かをひろうと、
「いっ・・・てぇ、」
ナイフをもった男の額めがけて小石をはじいた。
「紘、女確保して。」
「はいよ。」
そのまま私は佐倉紘に助けられ、腕をひかれたまま大通りへと連れていかれた。
