月明かりに照らされてシーツがまるで真珠のようにまたたく。 シーツの中まるで別世界の住人のように私を見下ろす切れ長の美しいグレーの瞳 細く華奢な指に挟まれたタバコ 少し厚い唇からため息のように吐き出された煙はゆらゆらと優雅に宙を舞いきえていく。 その唇から私への”愛”が紡がれるのを私はもうずっと、ただ、待ち続けていた。