そして不意に手を握られたかと思うと、グイッと引き起こされました。
「わわっ!?」
「ほら、帰るぞ。そろそろ休憩の時間だ。城のみなも、そなたの作るおやつを楽しみに待っているだろう」
「……はい! でも、おやつを待っているのは竜王様もでしょう?」
「——悪いか」
「いいえ、全然!」
「ああ、さっきのアピウムのミソシルだが——」
「残したんでしょう?」
いつもより丁寧に作ったものだったから、それはそれでちょっと切ないなぁと思ったんだけど。
「いや、せっかくライラが作ったものだから、全部食べたぞ」
まさかの完食発言。
「本当ですか!?」
「まあ、飲めなくはなかったな」
「すごいじゃないですか! ちゃんと食べてくれたなんて……嬉しいです」
「二度目はないぞ」
「ええ〜。じゃあ今度からはわからないよう、刻んで入れます」
「——やめてくれ」
「ところでこの手はいつ離してくれるのでしょうか?」
「そなたに合わせていたら休憩時間がなくなってしまうからな。余は急いでる」
「えぇ〜」
とかなんとか言ってるけど、私の歩調に合わせてくれる竜王様と一緒に、竜王城へ帰ります。
怖い怖いと言われている竜王様だけど、こんな優しい面もあること、みんな知らないのかな。なんか損してる気もするけど、私だけが知ってると思うと、それはそれでちょっと優越感かも。
こんな風に、転生メイド、これからもドジしたり褒められたり、楽しく(?)過ごしていくんだろうなぁと思います。
「わわっ!?」
「ほら、帰るぞ。そろそろ休憩の時間だ。城のみなも、そなたの作るおやつを楽しみに待っているだろう」
「……はい! でも、おやつを待っているのは竜王様もでしょう?」
「——悪いか」
「いいえ、全然!」
「ああ、さっきのアピウムのミソシルだが——」
「残したんでしょう?」
いつもより丁寧に作ったものだったから、それはそれでちょっと切ないなぁと思ったんだけど。
「いや、せっかくライラが作ったものだから、全部食べたぞ」
まさかの完食発言。
「本当ですか!?」
「まあ、飲めなくはなかったな」
「すごいじゃないですか! ちゃんと食べてくれたなんて……嬉しいです」
「二度目はないぞ」
「ええ〜。じゃあ今度からはわからないよう、刻んで入れます」
「——やめてくれ」
「ところでこの手はいつ離してくれるのでしょうか?」
「そなたに合わせていたら休憩時間がなくなってしまうからな。余は急いでる」
「えぇ〜」
とかなんとか言ってるけど、私の歩調に合わせてくれる竜王様と一緒に、竜王城へ帰ります。
怖い怖いと言われている竜王様だけど、こんな優しい面もあること、みんな知らないのかな。なんか損してる気もするけど、私だけが知ってると思うと、それはそれでちょっと優越感かも。
こんな風に、転生メイド、これからもドジしたり褒められたり、楽しく(?)過ごしていくんだろうなぁと思います。


