好き嫌いは、許しません!〜竜王様、ご飯の時間です!〜

 厨房に戻ると、トープさんやメイド仲間たちが心配そうに待っていました。
「ひょっとして、このミソシルのせいで呼び出されたのかい?」
「そうです」
「だよね。竜王様、アピウムが嫌いでねぇ」
「お聞きしました」
「でもこのミソシルに入ってしまうと、ぜんぜん味が変わってしまって驚きだよ」
「でしょう? なのに竜王様ったら、一口も食べないで駄々こねて……って、しまった、そうだ。私、反省してるんだった」
「反省?」
「はい。ちょっと頭冷やしてきます!」
「え、ちょっと。ライラ? どこへ行くんだい?」
「おやつの材料の買い出しに行ってきます!」
「え? おやつの時間にはまだ早いんじゃ」
「いいんです!」

 とりあえず今は竜王城の中にいたくない私は、買い物カゴをひっつかむと、裏口から外に飛び出しました。