「ねぇ、累聞いて!私たち同じクラスなの」

「本当?やったぁ!楽しみだよ」

「私も」

と言うと緊張の糸が切れたのか涙腺が緩んでしまった
涙なんか流すつもりないのに勝手に溢れる


たまにこういうことがある
自分を偽り続けているとたまに、感情のコントロールが出来なくなる
特に信頼してる人の前だと
心を許せる、自分をさらけ出せる人がいなかったら私はとうの昔に壊れていただろう
私は累がいなかったら、いまごろ…


そんな私を見て累は慣れた手つきで優しく頭を撫でながら聞く

「ん?どうした?なにがあった?はなしてみ」

それが、あまりにも優しくて

「悲しいことは、何も無いの、でもね?ちょっと疲れちゃっただけ累を見て安心しちゃっただけ」
「大丈夫。外ではちゃんと上手くやれてるよ」
「隣の席ね、私に好意を寄せてる男の子なの。かっこいいしクラスの人から支持されてるの。だから、何かあっても大丈夫。味方してくれる。惚れた弱みってやつね。クラスの人からの印象もいい感じ。」

そんな私を見て累の顔が歪む

「ねぇ、カレン。やめない?自分を偽るの。僕は本当のカレンを知ってるし大好きだよ。絶対に離れていかない。カレンを守るって約束するよ。だからさ偽るの、やめない?カレンが壊れそうなの見てられないよ」










本当は、分かっている
こういうの辞めないとなんだって
でも、こわい。やめれない
累には心配をかけるけどこれだけは辞められない
きっと、累は私が思っていること手に取るようにわかるんだろうなと思いながら


「考えておく」
とだけ言う

……辞めるつもりは無いって、分かっているんだろうな