ずっと君だけを。

「私は姫乃日向と言います。」
「へぇ~!可愛らしい名前だね!お姫様みたい!見た目もちょー可愛いし!」
「え、あ、ありがとうございます…」
私は苦笑いしながら言った。
「可愛い」という言葉に私は嫌な気しかしない。
「あのあなたはなんていう名前ですか…?」
つい疑問に思い率直に聞いてみた。
「あ、私?私は鈴川葉月。葉月って呼んでくれたら嬉しい!」
「あ、はいっ!じゃあ葉月って呼びますね…!」
葉月は肩まで伸びたミディアムヘアで元気そうなくりっと大きな瞳をしていた。その顔はとても綺麗だった。
私はなんてて綺麗な顔をしているんだう…と見とれながら私は入学式早々、元気で優しい葉月という友達ができたことが嬉しくてにっこりと笑う。