ずっと君だけを。

「パシッ!」

あれ…?痛い感じが伝わってこない…?
なんで?そう思って私は閉じていた目を少しずつ開いた。
そこには、私の手首を掴んでいる子の姿があった。
だ、誰だろう…?
「大丈夫っ?!怪我してない?」
そんなことを思っているとその子は話しかけてきた。
あ、え、えっと…。
手首を掴んでいて、私は痛い感じが伝わってこなかった…ってことは助けてくれた…んだよね…?お、お礼しなきゃっ!