病院に付くと、 奏多ではなく、医者がいた 「先生!奏多は?奏多はどうなったんですか?」 お母さんが一生懸命に聞いていた でも、私は悟った 医者が深刻そうな顔をしていたから 「残念ながら、五分ほど前に、 お亡くなりになりました」 医者は無念そうにそう言った お母さんは泣き崩れた お父さんはそれを支えた 私は…… なにもできなかった