結菜side



結「お母さん、奏兄遅いねー」

夕飯の準備も出来たのに


奏兄の帰りが遅かった



いつも4人で食べる夕飯なのに


奏兄はいなかった

















お母さんと私で片付けをしていると


着信音がなった





お母さんが片付けの手を止め、受話器をとる



「はい。もしもし」



お母さんは何を話しているのか。

誰と話しているのかは

わからないけど、深刻そうな顔をしていた






受話器を置くと



「貴方!結菜、急いで準備しなさい」


お母さんが慌てていた


「どうかしたのか、」


お父さんがそう聞いた


「奏多が、、、、



奏多が事故にあったそうよ。

意識不明だって。」








私は、聞いた瞬間、絶望した


そしてなにより無事でいてほしいと


そう願った