まあ、私もその他の女子と同じく榊先生のファンだったりする。

「ここまでで今日の授業は終わります」

「終わった〜!!」
「木乃香、帰ろう!!」

一緒に帰ろうと声をかけてきたのは、同じ高校の飯島 雪(いいじま ゆき)だ。

「うん。あ、でも授業中よく分からないところがあって、、、」
「先生に一個質問してるくるからちょっと待ってて!すぐ終わると思うから。」

「分かった〜」

先生の席に向かうと、女子生徒に囲まれている先生を発見した。

「榊せんせ〜LINE教えてくださいよぉ〜」

「それはできない。君たちは生徒だからな。」

「ええ、いいじゃないですかあ〜」

「無理なものは無理だ。授業の質問がないなら早く帰りなさい。」

「ちぇ〜、お堅いんだから!じゃあ、さよーならー」

「ああ、さようなら。気を付けろよ。」

先生と仲良さそうに話していた女子生徒が帰り、先生の席が空いた。

「あの、榊先生、授業でわからないところがあって、、、」

「おお、桜樹か。ん?どこだ?」

「ここの部分は〜、、、、、、、、」

「あ、なるほどその公式を応用して解くんですね。ありがとうございます。これできちんと復習することができます。」

「おう。桜樹はよく頑張ってるな、いつでも質問しろよ。」

「はい、ありがとうございます。心強いです。」

先生に褒められたのが嬉しくて、少し微笑みながらいう。