~第五話 恋人 sweet heart~
昨日は、夢のような一日だった
好きと告白しようと何度も思ったが
告白しようにもフラれたらどうしようかと、頭を悩ませていた………
いや、もしかしたら気まずくなって今以上の関係が、なくなるかも
と不安になり言えなかった………

恋人繋ぎから三日後の金曜日
いつものように、優菜ちゃんと帰る
そして正門を出て帰り道へ
その後、話をしていると突然

「ねぇ先輩……先輩って私のこと好きですか?」

「えっ!?」

「私、先輩のことが好きなんです!!」

「もし、先輩がよければ付き合ってくれませんか!!」

(嘘だろ そんなことあるのか涙出てきそう)

「で…先輩……返事は、どっちですか……」


「もちろん よろしくお願いします!!」

「はい」

「じゃあまた手…繋ご」
と言って恋人繋ぎをした

「あと先輩、私のこと名前で呼んでください」

「えっ ゆ…ゆう…優菜」

「はい 翼先輩」

(ヤバい頭がクラクラするこれは、なんのクラクラだ)
頭が、完全に上がってしまった俺は、しばらくの間顔が、真っ赤だった
隣の優菜も頬が赤かった

「ねぇ翼先輩 実は、先輩にフラれたらどうしようかと思ってました」

「自分から手、繋ごって言っておいて振るやついないだろ」

「フフッそれもそうですよね」
と言いながら恋人繋ぎをしたまんま帰った

闇夜を照らす満月が、そっと俺達を見守っていたのだった

            ~第一章 完~