~第四話 濃密な時間~

初キスから数週間の間

帰りの別れ際に甘いキスを交わし続けた

そして、土曜日

この日は
雷也と優奈の友達の梨奈(リナ)と歩美

そして俺と優奈で近所の公民館へ

世間話をしている間

俺達は、二階にいた

「ねぇ 翼先輩 キスして」

「えっ!!」

「いい?……」

「いいよ」

そして、顔を近づけて唇を重ねた

その時、うっすら俺は目を開けていた

優奈のキス顔は、ものすごく可愛かった

目線を再び合わせてさらに唇を重ねた

キスをする音が部屋中をこだまする

何回かしたあと

優奈が部屋を抜けようとした瞬間

ドン‼️

突然、壁を叩くような音が響く

「えっ…翼先輩 これって」

「ああ 壁ドンだ」

「優奈 このままキスするよ」

「えっ 翼先輩……んっ」

チュッ…チュッ…チュッ

と唇を重ねた

「翼先輩……大好き」

それから激しく抱きしめた

下の階で雷也が

「あの二人、遅いなー 」

「オーイ 抱き合ってんのー」

(おいおい、どっかに目ついてんのか)

一瞬ゾッとした

「そろそろ、あがって来そうだから降りるか」

「うん」

「けど その前にもう一度……して」

「わかった」

と言って唇をまた重ねた

その後
恋人繋ぎをしながら階段を降りていった


今日は、なんとも甘く濃密な時間だった