「…誰と誰が?」

「朱里と、神楽木社長の息子さん」

…ほら。当たった。嫌な予感

頭がガーンとハンマーで殴られたような衝撃がした

だって、そんなの…あんまりだ。
あんまり…だよ。

「もちろん、朱里に彼氏がいることも知っる」

「でも、そうすれば両社共に経営も今までより遥かに良くなるし、お金にもなる」

私の家は一般的に見るとお金持ちの部類に入ると思う
お父さんは会社の社長をしていて、なかでもレベルの高い職についている

前にも何度かこのような事はあった
でも、その時は彼氏がいなかったから出来ただけ…
だから今回は別

神様は意地悪だ…

お願い。お父さんお母さん。
その続きは言わないで…っ。
聞きたくない。聞きたくないよ…。

沢山願った。なのに…

「残酷なことを言うようだけど…煌くんとは別れてほしい。」