切ないほどに愛してる

嫌だ。触らないで
お願い。振り払って煌…

もう彼女なんかじゃないくせに不覚にもそんなことを思ってしまう

「…っ?!」

バチッ─────
不意に目が合った

「いいよ?」

私に酷く冷たい瞳を向けながら煌はそう告げた嘲笑うかのような表情を浮かべながら…

「…っ」

そこには
優しく私を見つめる瞳も仕草も
あの頃の煌はもうどこにもいなかった

あぁ、煌は私を憎んでるんだ
それを悟った瞬間──────

クル────
ダッッ

私は目を背けるように踵を返して走った

これ以上、あの光景を見たくはなかった

煌を傷つけた。
そのせいで煌は変わってしまった。
私のせいで…

私はもう、煌の特別な存在ではない

私にはもう煌のそばに居る資格がないんだと
もう、二度とあの優しさに触れる資格がないんだ
当然だ。煌からすれば私は、「愛してる振りをして近づき、騙した"最低な女"」には変わりないのだから

悲しくて、辛くて
苦しくて…足が震える

もう、どう抗っても
絶対にあの日々は戻らないのだから…