切ないほどに愛してる

私でも知らない癖なのに
知っててくれたんだ …
その事実が私の心を震わせた

言わなきゃ…でも言いたくない
ぐるぐると頭で思いを馳せる

何故だろう?
時が流れるのが遅く感じた

過ぎる両親の顔
言わなきゃ…いけない
言うんだ…朱里

「…煌」

声が震える

「何?」

そんな私を察してか

目線を私に合わせて優しく聞いてくれる煌
それを見て
あぁ…やっぱり好きだな。
そう思った

「あ…のね…。わ、私…っ煌と別れたい…の」

言ってしまった…
言っちゃったよ…。
もう、元には戻れない