どのくらい時間がたっただろう、
私は彼のベッドサイドに置いてあった手紙を見つけた。

"我が愛を疑うことなかれ。だよ。
僕がした事が君が僕の愛を疑う要因になるならまずはそれをあやまらなければならない。
でも、勘違いしないでほしい。
僕は今でも君を愛している。
この世界中の何よりも、月が輝きを失ってしまうほど君への愛は深いものだ。
       ✽✽✽✽
そして、何故こんな事をしたのかという事なんだけど、僕にも分からない。
これは僕にとっては喜劇なんだ。
君はオフィーリアで僕がハムレットなら
悲劇にならなくてはならない。
でも僕達はそうじゃない。
だからこれは悲劇じゃなくて喜劇なんだ。
笑えはしない喜劇だ。
君にとってもそう。
この出来事は決して笑う事のない喜劇になる。
どうか僕の事を忘れないでほしい。
そして僕は君の事を忘れることは無い。

         〜愛を込めて〜  "

とあった。
私には理解が出来なかった。
あなたからの愛を疑った事はなかった。
そして今も、あなたがいない今も疑ってなんかいなかった。