私は2歳でこの児童養護施設に来た。
乳児院から兄のいるこの学園に
来たのだ。
あまり記憶はないけれど優しい先生4人くらいと子供達は15人くらいいたかな?

何もわからないまま
気づけば
幼稚園児になっていた。
私の楽しみといえばたまに顔を見にきてくれる兄の存在と
月一回の母との外泊だった。兄は児童養護施設の中の違う棟に住んでいた。私の7つ年上だ。
外泊はとても嬉しく、母が迎えに来るとうれしくてよそ行きの洋服に着替えるように先生に言われるが興奮してなかなか着替えられないのだ。

ようやく着替えを終えて
兄と母と私でバスに乗る。
母はいつもバスを降りたらガムを買ってくれる。
電車を乗り継ぎようやく駅についた。