木曜日。

今日も君に会えた。
そこにいるのが君だけだったら、もっとずっと良かったのに。彼女がまた、君の隣を独り占めしてる。彼女も、君のことが好きなのかな。だから、あんなに素敵な笑顔ができるのかな。

隣にいるのが、私だったら。
想像するたび泣きそうになる。
だって、そこにいるのは私じゃないから。
現実なんて見たくなくて。
君といる未来が欲しくて。

私は、覚悟を決めよう。と、そう思った。

思った、けど……




彼らが乗った電車に、私は乗ることすらできなかった。