火曜日。 今日は少しだけ、足取りが軽かった。 たぶん、心の隅っこの方で期待してたんだ。 ホームへと続く階段を、リズムよく上がる。 でも、そこに君の姿はなかった。 通過電車が横切ったあとも。 期待なんてするんじゃなかった。 どうせ近付く勇気なんてないのに。 馬鹿みたい。 定刻通りの電車が、私を運んだ。