氷の美女と冷血王子

朝。

狭いシングルベットに2人で眠ったせいか、体が痛い。
こんな朝の迎え方は学生時代以来かもしれない。

うぅーん。
布団の中で手足を伸ばすと、

あれ?
彼女がいない。

部屋の中を見回すと、キッチンに立つ彼女が目に入った。

えっと、時間は・・・
テーブルの上に置いていた携帯を確認すると、今は6時半。

「随分早起きだな」
背中を向け料理をしている彼女に声をかけた。

「おはようございます」
「ああ、おはよう」

Tシャツにジーンズ姿の彼女も、それはそれで美しい。

「良かったらシャワーを使ってください。替えの下着をコンビニで買ってきたので置いておきますね」
「ありがとう」

昨日のことなど何もなかったように普通に振る舞う彼女。
その姿に違和感を感じながらも、何も言わないことにした。



「ありがとう、お陰で目が覚めた」
勧められるままにシャワーを浴び、替えの下着を身につけて用意してあったハーフパンツを履いた。

「朝食、パンで良かったですか?」
コーヒーカップを2つ持ちながら、彼女がキッチンと部屋を行き来する。

「ああ」

「じゃあ、どうぞ」

小さなテーブルの上に、トーストと、.ソーセージエッグと、野菜サラダ。横に置かれたグラスにはトマトジュースが注がれている。

「あり合わせなのでたいしたものはありませんが、召し上がってください。」
「うん、いただきます」

昨日の酒のせいかそんなに食欲があるわけでもないが、俺は手を合わせて朝食に向かった。