「お疲れ様」
給湯室で片づけていたところに、先輩秘書の山川真子さんが入ってきた。
「お疲れ様です」
広げていた茶器を寄せると、隅によってスペースを空ける。
「すみません、もうすぐ終わりますので」
山川さんもトレーを持っていたため、声をかけて洗っていた手を速めた。
「いいのよ、私はどうせ暇だから」
え?
その言い方に棘を感じた。
山川さんは、確か私と同い年の27歳。
秘書歴5年のベテランさん。
今は秘書課のチーフとして業務の振り分けも行っている。
私は専務専属に雇われた臨時秘書だから他の人たちより直接の接点は薄いけれど、秘書室としての伝達事項などは山川さんから回ってくる。
今までは仕事のできる先輩秘書としか思っていなかったけれど・・・
「専務の相手は大変でしょ?」
イジワルそうに口角を上げ、私を見る山川さん。
「そんなことは」
ありませんよと言いかけて、言葉が止った。
山川さんの目が、怖い。
それは、間違いなく敵を見る目。
仲間に向ける眼差しではなかった。
給湯室で片づけていたところに、先輩秘書の山川真子さんが入ってきた。
「お疲れ様です」
広げていた茶器を寄せると、隅によってスペースを空ける。
「すみません、もうすぐ終わりますので」
山川さんもトレーを持っていたため、声をかけて洗っていた手を速めた。
「いいのよ、私はどうせ暇だから」
え?
その言い方に棘を感じた。
山川さんは、確か私と同い年の27歳。
秘書歴5年のベテランさん。
今は秘書課のチーフとして業務の振り分けも行っている。
私は専務専属に雇われた臨時秘書だから他の人たちより直接の接点は薄いけれど、秘書室としての伝達事項などは山川さんから回ってくる。
今までは仕事のできる先輩秘書としか思っていなかったけれど・・・
「専務の相手は大変でしょ?」
イジワルそうに口角を上げ、私を見る山川さん。
「そんなことは」
ありませんよと言いかけて、言葉が止った。
山川さんの目が、怖い。
それは、間違いなく敵を見る目。
仲間に向ける眼差しではなかった。



